カテゴリー:「コラム」の記事一覧
肥満細胞腫
肥満細胞腫(MCT:Mast Cell Tumor)は、肥満細胞という免疫細胞が異常増殖して発生する腫瘍です。 犬や猫では比較的よく見られる腫瘍ですが、「偉大なる詐欺師」と呼ばれることもあり、多種多様な外見を示す悪性腫瘍……続きを読む
僧帽弁閉鎖不全症
僧房弁閉鎖不全症(MR)は、犬の心疾患の中ではもっとも多く見られるもので、高齢の小型犬で発症が多いです。 心臓の左心房と左心室の間にある僧房弁が変性し、血液の逆流が起こる病気です。 当院では、ACVIM(アメリカ獣医内科……続きを読む
犬・猫のリンパ腫
リンパ腫は、リンパ球が異常増殖することで、リンパ節やリンパ組織が腫瘍化する疾患です。犬猫ともに、腫瘍疾患の中では発生頻度の高い悪性腫瘍です。 ●発生部位による分類 ・多中心型リンパ腫 犬で最もよく見られるタイプで、全身の……続きを読む
避妊・去勢後の肥満に注意
当院では病気を予防する為に若齢での避妊・去勢手術をお勧めしていますが、手術後に問題となるのが肥満です。 避妊・去勢手術後はホルモンバランスの変化により、必要カロリーが約30%減少し、食欲は約20%増加する為、肥満のリスク……続きを読む
犬の腫瘍マーカー(リンパ腫、血管肉腫、組織球性肉腫など)
犬のがんに対する血液検査(Nu.Q®︎ Vet Cancer Test)を導入しました。この検査は、全身性のがんの検出に力を発揮し、早期にがんを発見できる可能性があります。 検査の仕組み:ヌクレオソーム濃度測定 ヌクレオ……続きを読む
乳腺腫瘍
乳腺腫瘍とは、乳腺組織が腫瘍化したもので、犬猫ともに腫瘍の中では発生頻度が高いものです。エストロゲン(卵胞ホルモン)等との関連があり、避妊手術をしていない中高齢のメスで発生しやすいです。 腫瘍は、乳腺に沿って複数発生する……続きを読む
腫瘍科(しこり、がん)
当院は犬猫の腫瘍(しこり、がん)に対して、専門的な治療を行っています。 腫瘍科認定医の資格を取得しており、各疾患に関する知識・経験・技術を用いて、それぞれに最適な検査や治療法を提供します。 腫瘍科診療の流れ ⒈問診 まず……続きを読む
◎犬猫の麻酔について
全身麻酔は、医療処置や手術中の痛みを軽減するために使用されます。ただ、人と同様に犬猫の場合でも100%安全な麻酔は存在しません。 当院では、獣医麻酔外科学会が開催する 「麻酔ブートキャンプ」 を修了した獣医師が麻酔計画を……続きを読む