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歯周病とスケーリング

歯周病とスケーリング

●歯周病とスケーリングについて

歯周病は歯石や歯垢によって歯ぐきや歯周組織に炎症が起こる病気です。
3歳以上の犬猫の約80%が罹患していると言われています。

●スケーリングとは?

スケーリングとは、歯に付着した歯石や歯垢を超音波スケーラーや歯科器具を使って除去する処置で、歯周病治療、予防、口臭対策のために必要です。
わんちゃん猫ちゃんは人のようにじっとしていられないため、全身麻酔下で行われます。

● スケーリングが必要なサイン

• 口臭が強くなった
• 歯が黄色〜茶色に変色している
• よだれが増えた
• 食欲が落ちた、固いものを食べたがらない
• 歯茎が赤く腫れている、出血している

これらは歯周病の初期〜中期のサインであり、スケーリングが必要な可能性があります。

●スケーリングの流れ

1. 事前検査

 血液検査レントゲン検査などで麻酔を安全にかけられるかを確認します。

2. 全身麻酔の実施

3. スケーリング

 歯石の除去歯周ポケットの清掃、必要であれば抜歯なども行います。

4. ポリッシング

 歯の表面を研磨して再付着を防ぎます。

5. 術後ケア

 半日の入院で、退院時には抗生物質や鎮痛剤が処方される場合もあります。

●費用の目安(事前検査を含めた総額)

• 〜  5kg:46,800円

• 〜10kg:49,000円

• 〜20kg:53,400円

• 〜30kg:56,700円

※事前検査、治療内容、処方薬によって変動します。
※抜歯が必要な場合、その費用は別途追加されます。

●頻度・予防について

•スケーリングの頻度は 1〜2年に1回が目安です。

•ただし、日々の歯みがきが最も大切です。歯みがきガムやデンタルおもちゃも補助になります。

◆歯や口に関して気になる事や心配事、日々のケアや歯石チェックなどもお気軽にご相談ください。

玉川学園犬猫病院
院長 綿貫貴明

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