フィラリア予防と健康診断
フィラリアは、蚊が媒介して感染する寄生虫で、犬の心臓や肺動脈に寄生します。
食欲が落ちたり、咳が出たり、血尿が出たりして、放置すれば死に至ることもある病気です。
また、猫にも感染しますが犬に比べて症状が出にくく、検査での診断が難しい病気です。感染した場合の猫に対する治療法は確立されていません。
フィラリア症は、きちんと投薬すれば予防できる病気です。大切なワンちゃん・ネコちゃんのために、フィラリア予防の方法をご紹介します。
① 事前検査
フィラリア症の予防の前には血液検査が必要です。感染している状態で予防薬を与えると、ショック症状を起こすこともあり危険です。予防開始前の3〜4月に検査をしましょう。
② 予防時期
蚊の活動が活発になる春から予防薬を開始します。たとえば、4~11月に蚊が発生する地域では、遅くても5月から投薬を開始し、12月まで毎月の投与が必要です。
③予防薬
予防薬にはいくつかの種類があります。基本的には飲み薬を毎月1回ずつ、1ヶ月間隔で投薬します。
当院では、錠剤タイプ、おやつタイプ(チュアブル)を用意しています。また、1回の投与で1年間予防できる注射剤もあります。獣医師と相談して、それぞれに合った予防薬を選びましょう。
◎ 予防前の血液検査の時に、一度の採血でフィラリア検査と健康診断を一緒に受けることができます!
生化学検査17項目、腎臓早期マーカー、電解質、血球計算 などが測定できます。健康維持や病気の早期発見・早期治療のために、健康診断の実施をお勧めします。
町田市の動物病院
玉川学園犬猫病院
院長 綿貫貴明